Welcome エアコン
■エアコンがない恐怖
3月末に今治に引越して来て、こんなはずではと驚いたのが、結構寒いということでした。
もちろん引越しして、すぐにいきなり二週間の自宅待機となり、誰も知り合いがいない土地で一人きりで心が凍えて寒かったという訳でもありません。
用意していただいた部屋が1階ということも寒い原因かもしれません。
それでも何とか寒さは乗り切りましたが、これからはいよいよ夏がやってきます。
しかしなんとこの部屋にはエアコンがついていないのです。
大阪と東京で長年過ごしてきた私としては、賃貸の部屋にエアコンがついていることがスタンダードだったので、これには驚きました。
エアコンがない…。
なんて恐ろしいことでしょうか。
ただ高校卒業まで住んでいた実家の私の部屋にはエアコンはついていませんでした。
それはもう地獄のような暑さの中、毎晩汗だくになって寝ていたのですが、よく熱中症にならなかったものです。
今だと一日どころか一時間も耐えられないでしょう。
そのトラウマのせいか、ただ単にお腹に脂肪がたんまりついているせいかは分かりませんが、結果私は極度の暑がりとなってしまったのです。
夏は毎日毎晩エアコンで部屋を常時キンキンに冷やし、温かい布団で寝ることに幸せを感じます。
そんなエアコンLOVEなのにエアコンがないという恐怖に毎晩打ち震えでいたのですが、先日遂に我が家にエアコン様がやって参りました!
イエーーーイ!
■エアコンがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
今治の大型家電に行って、とにかく安くて、できれば広範囲に使えるのを探したところですね。
見つけたのですよ、奥さん。
なんと10畳用で¥64,700(日本製・工事費込み・税込み)。
どうですか。
もちろんこれまでエアコンを購入したことがないので相場はよく知らないのですが、まぁまぁ安いのではないでしょうか。
ただ一点ちょびっとだけ気になるのがですね、奥さん。
メーカーがですね、ここだけの話ですね、CORONAということなのです。
思わず小声になってしまいましたが、聞こえましたでしょうか。
どれだけこのエアコンが安くても、高機能であったとしても、愛くるしくても
「コロナ最高ーっ!」
とかTwitterとかで、全世界に向かって呟いたら私の未来はアベノマスクが届く前に終わってしまうことでしょう。
しかし!
敢えて言おうではありませんか!
「CORONA最高!」
でもおっかないのでアルファベット表記にしておきますね、先輩。
■施工前。
取り付ける金具(1,100円)を使うか壁に穴を開けるかという二択を迫られ、素直に1,100円を支払いました。すでに穴が開いた後がありますが、これ以上穴を増やすのも如何なものかと思いまして(小心)。
■完了。
もちろん安いだけあって前モデルの型落ちなので、新型コロナではなく、旧型コロナということとなります(上手くない)。
■しかし、安いだけあってリモコンはちゃちいです。
コロナめ!
ちなみになぜ6畳の部屋に10畳用のエアコンを設置したのかと言うと、となりの部屋が台所なのですが、当然ながら台所にはエアコンはないからです。
そう。
夏になったらエアコンの風向きを死ぬほど横に向けて台所ごと冷やしてしまう作戦なのです。
完璧ですね。
天才か。
道行く人に
「ボク、完璧な天才なんですよ」
と囁いてやろうではありませんか。
これでこの夏はコロナが蔓延ではなく、CORONAで満喫ですね!(上手くない)
それにしてもこのメーカーのCORONAとかって、ニュースとかで取り上げているのを私は見たことはないのですが、実際売り上げとかってどうなっているのでしょうね。
風評被害とかにあってなければ良いのですが。
■暑がりといえば
ところで、私も極度の暑がりではあるのですが、私の20倍くらい暑がりな方がいました。
■元パンクラスライトヘビー級チャンピオンKEI山宮氏。
勝利者インタビュー中の写真なのですが、何故衣装を着る前に鼻血を拭かなかったのか。
■小池氏に狂ったように逆落としをぶっ放すKEI山宮氏。
恐ろしいですね。
哀愁の表情の小池氏は、投げられながらいったい何を思っていたのでしょうか。
グラバカに練習に行くとKEI山宮氏は、まずは
「グェー! あ、暑くないですかっ!?」
と挨拶もそこそこに必ず毎回訊いてきます。
毎回です。
ここで注意しなくてはいけないのが、迂闊に
「あ、そうですね、今日はちょっと暑いですねぇ」
などと返事をしてしまうと季節が例え冬であろうと窓を全開にされてしまうのです。
これは決して誇張ではありません。
KEI山宮氏はそれほどの暑がりなのです。
ここでガチエピソードをひとつ紹介させてください。
数年前の1月にKEI山宮氏と他数人で車で出かけた時のことです。
待ち合わせの場所にKEI山宮氏が、あろうことか半袖で現れたのです。
もちろんジョークかと思ったのですが、車に乗るやいなや、
「ブェー! あ、あっついですねぇー!
い、いったい何を考えているのですかー!! ア、アホなのですかー!」
と絶叫しながら、せっかく暖房で温まっていた車の窓を全開にし、当然のことのように車のエアコンを冷房で風量もマックスにしやがったのです。
もちろん数年も前なので3密で換気を良くしようなどという親切心からの行動ではありません。
とはいえ。
普段から暑がりで売っているKEI山宮氏の暑がりジョークだと思っていました。
だってそうでしょう。
もう一度言いますよ。
この時、季節は1月の真冬だったのです。
「ちょっと山宮さん!
マジで寒くて死にそうなので窓閉めて、エアコンも暖房に戻してくださいよ!」
「ハァー!? な、なに言ってるんですかぁー!?
このクソ暑いのに、さ、寒いとは冗談にもほどがありますねぇーっ!」
「いやいや、なに言ってるんですか。今日は1月で・・・え!?」
我が目を疑いました。
絶句するということはこういうことを言うのでしょう。
大阪で生まれ育った私が、ツッコむこともできず、ただただ呆然とその光景を見つめることしか出来なかったのです。
なんとあろうことか、真冬に窓を全開にした車に乗っているKEI山宮氏の首筋に汗が流れていたのです。
そんなに暑いのか…。
1月でさえ、汗が噴き出す男が、毎年夏をどのようにして乗り切っているのでしょうか。
体を動かしてなんぼなのです。
きっと普通の人からするとサウナで格闘技をしているようなものなのでしょう。
KEI山宮氏は真夏の試合では、対戦相手だけではなく、誰にも理解されないまま暑さ、いや、熱さとも戦っていたのです。
こんなに恐ろしく、そして悲しいことがあるでしょうか。
どうか、これから湘南魂スポーツジムやグラバカでKEI山宮氏が、
「ゴフーッ! あ、暑くないですかっ!?」
と訊いてきたとしても決して冷たくあしらったりしないでください。
KEI山宮氏は、本当に暑いのです。
■6月になりようやく湘南魂スポーツジムが再開したようです。
良かった良かった。
えーと。
何の話でしたっけ?