初めての家庭菜園 -肥料から植え付け-
今治の大島に来て、やってみたかったことのひとつの家庭菜園にチャレンジ中です。
最初のイメージでは、種や苗を植えて適当にに水やりをすれば、わさわさと実がなり、食費が浮く上に野菜メインの食事になり、痩せてイケメン且つ健康になるという感じでした。
ところがなんと、野菜を植える前にまずは土づくりからしないといけないというではありませんか。
しかしやるからには、きちんとやらないと実がならずただの徒労となってしまうので、地域の先輩方に教えていただきながらチャレンジです。
やってやろうじゃないですか。
前回、汗だくになりながら鍬を振り回して、土を耕しました。
次はですね、石灰とやらを撒くそうです。
なぜ石灰?
と思い調べてみるとどうやら土をアルカリ性にするらしいのです。
アルカリ性になると何が良いのかはよく分かりませんが、酸性よりは良さそうな気がするので、畑に振りかけてみました。
これで良いかと思いましたが、さすがに撒いて終わりという訳にもいかないなと考え直し、また狂ったように鍬で耕します。
今治に来るまでは運動だけは続けていたので、すっかり汗かき体質になっているので、ものの数分で汗だくになります。
いや。
ただ単に太ったからすぐに疲れて汗も大量にかくのでしょうか。
デブって辛いですね。
で、石灰を撒いて一週間ほどあけて、次は肥料を撒きます。
これがですね。
なんとですね。
”けいふん”
を使います。
分かります? けいふん。
え?
惜しい!
違いますよ。
けいふんは、KEI山宮さんが、2010年のパンクラスでキム・フン選手と戦った試合を略したものではありません。
いや、惜しくはないか。
けいふんは、鶏糞のことです。
にわとりの糞ですね。
前職で使っていた送迎車では、たびたびボンネットとかにカラスに糞を落とされ、呪いの言葉を吐きながら拭いていたものですが、鳥の種類が違うとはいえ、身を粉にして働いたお金で糞を購入する日が来るとは。
人生何が起こるか分かりません。
明日、貴女も鶏糞を買いに車を走らせているかもしれません。
■蝶ネクタイを着けたヒヨコが看板を持つポップなイラストが心憎いけいふん。
この鶏糞ですが、お米10kgの袋くらいの大きさでなんと、80円くらいです。
生産者(?)は、いくら元がタダとはいえ、大量の鶏の糞を集めて発酵させて袋に詰めて、いったいいくらになるのでしょうか。
すごい商売もあるものです。
で、この鶏糞を撒くのですが、さすがにもうこの文明社会にいつまでも鍬を振り回してなんていられないので、遂にマシンをお借りすることとなりました。
■手押しの耕運機。
なかなか難しいですが、人力の1万倍楽です。
文明万歳。
■更にこの耕運機を使うとざっとした畝まで作れます。
もう超楽です。
サイコーです。
周りに誰もいなかったら耕運機に頬ずりして抱きしめていたことでしょう。
さすがに耕運機をお借りした方などがいたので、頭がイカレてることがバレるので自粛しました。
そういえば、地域おこし協力隊で今治に来て、草刈り機、耕運機、チェーンソウなどいろいろなマシンを手にして作業をしました。
大日本プロレスの新木場1st RING大会で、チェーンソウを振り回すレザーフェイス(プロレスラー)に追いかけまわされて尻もちをついたことが思い出されますね。
で、いよいよ植え付けです。
近くのホームセンターに行って、苗を物色します。
夏野菜にはちょっと時期が遅くなってしまったので、以前に見た時より種類が減っていました。
残念。
購入したのは、4種類の野菜。
- 茄子…4つ(長ナス×1、皮が薄いナス×3)
- ピーマン…1つ
- オクラ…1つ
- ムーンライトとかいうメロン…1つ
トマトも買おうと思っていたのですが、なんと植えてあるトマトのわき芽というのを千切って土に植えるとそれが育つというので、既に畑でトマトを育てている方からわき芽をいただくことになりました。
感謝。
知ってます?
わき芽。
48年間も生きてきても、知らないことばかりですね。
が、このトマトのわき芽があのような惨状になろうとは…。
で、さっそく苗とわき芽を植えます。
トマト以外は苗なので、もうかなり育っている状態です。
超初心者の私でもきっと上手く育つことでしょう。
■茄子なんてもうすでに花が咲いています。
こんなの失敗しようがありませんね。
■ピーマンやらメロンも植えて、水をやりました。
因みにこの黒いビニールはマルチというそうですよ。
貴兄らも明日「マルチを張ろうかなー」等と同輩らに話してみると一気に畑やってる感が出て社内の噂になり、モテモテになりますよ。
無事にすべてを植え、ようやくひと段落です。
これで夏は野菜食べ放題ですね。
ところが、なんということでしょう。
翌日水やりに畑に来てみるとなんとトマトがほぼしなしなとダウンしているではありませんか。
■ホセ戦の後の矢吹丈のようになったトマト。
■この子に至っては完全にダメになってます。
私のトマト知識がゼロのために君を枯らしてしまったようです。
トマトの苗は、トマトの実が生ってこそトマトたるアイデンティティを保てるのであって、わき芽が枯れただけの君はトマトでさえない。
すまん。
トマトの半数以上は気の毒なことになってしまいましたが、他の野菜キッズ達は元気です。
しかし実はまだまだ野菜を植える畝のスペースは余っています。
しかしあまり同じ野菜ばかり作って、仮にたくさん生ったとしても一人では食べきることは出来ません。
なのでこの時期からでも、苗ではなく種から植えれる野菜を探してみることにして、枝豆をチョイス。
■ほぼ大豆。
こんなのが枝豆になるのでしょうか。
しかし袋の下から開ける性格の雑さがバレてしまいますね。
まぁ育たなかったら仕方ないですね。
所詮、ド素人の畑です。
■さっそく枝豆の種を植えてみました。
こんなのが育つのかと思っていましたが、なんとたったの2~3日ほどで芽が出てきたではありませんか!
私が汗だくになって耕した畑から芽が出たのです。
か、かわいい。
よもや48歳にもなって枝豆に萌える日がこようとは。
■なんてかわいいのでしょうか。
枝豆の悪口を言う奴は許しませんよ。
■しかし、この愛する枝豆の芽を無残に引きちぎる日が来ようとは…。
つづきます。