はじめての家庭菜園 -トマト救助作戦ー
ご無沙汰しております。
先輩、元気っすか。
引き続き畑のことを書きますね(しつこい)。
■前回のカメムシとへのリベンジ戦。
当初あまりにすぐにトマトの苗がしなしなになっていくので、トマトと前世で何かあったのではないか、と懊悩していたのですが、やっと最近になって実が生り、赤く色づきだしてきました。
分けていただいたトマトのわき芽を何度か植え直して、毎日水をやり、ようやく育ってきたのです。
え?
わき芽?
先輩、わき芽っすよ、わき芽。
知らないんすか?
もう。
わき芽は、”わきめ”って読んでくださいね。
■これ ☟
この絵のように、幹と太めの枝の間に生える細めの枝のことだそうです。
これを放っておくとぐびぐび伸びていき、上や横に伸びまくるそうです。
で、この伸びていくわき芽に養分が取られて、実が大きく成長しなくなるそうですよ。
へぇー(古い)。
で、このわき芽を千切ることを”わき芽かき”というそうです。
奥さん、当然私もね、まったくこんなこと存じませんでしたよ。
そもそもどれがわき芽なのかもイマイチ良く分からないのですが、この千切ったわき芽を畑に植え直することで、新たなトマトの幹として育つそうです。
ってことはですよ。
上手くいくとわき芽を千切っては植え、千切っては植えと繰り返していくと、まるでコロナのようにトマトは増え続けることができるのです。
恐ろしいですね。
ところが、いざ私がこのわき芽を育てようとすると、何故か上手くいきませんでした。
■植えてもすぐにしなしなになるトマト。
■せっかく花が咲くまで成長したというのに突如やる気をなくして、萎れていくトマト。
いったい彼に何があったのか。
それでも根気よく何度か植え直して、ようやく成長しだすトマトもちらほら出てきました。
正直、これまでの経緯からトマトとはきっと上手くいかないだろうと諦めながら、枝豆に蠢くカメムシとの狂乱の日々を過ごしていたのですが、気づいたらトマト達がとんでもないことになっていたのです。
前述のように正直どれがわき芽なのかイマイチよく分からなかったので、トマトには水だけ適当にあげて、あまりわき芽かきをせずにいました。
その報いがこの結果です。
■カオス。
もはやトマトなのか雑草なのか判別がつきません。
気づいたら密林のようになり、茎や葉が生い茂っているので、至るところに蜘蛛が巣を張り巡らし、地獄のような有様になっていました。
あまりのことに凄まじい絶望感に苛まれましたが、梅雨もあけて連日30℃越えの猛暑というか激暑の中、 私はこれまでおざなりにしていたトマトちゃん達への贖罪もあり、トマト救助作戦を敢行。
考えに考えた、誰も思いつかないような頭脳的な作戦はこの通り。
①支柱を立てて、縦横無尽に伸びた枝を括り付ける
②まだ成長しきっていないわき芽を千切る
③とにかく勇気をもって蜘蛛の巣は払いのける
完璧です(普通)。
とにかくめちゃくちゃ暑いので、短時間で作戦を完了させなくてはなりません。
ヒアウィーゴー!
ということで、まずは地を這うように伸びた枝や隣のナスの陣地にまで侵略しようと伸びている枝を適当に支柱に括り付けていきます。
が、ここで事件が。
横に伸びたトマトの枝を上に向けた途端、ポキッと折れやがったのです。
なんと脆い・・・。
父さんはこんなに弱い子に育てた覚えはないよ。
右手の中で黄色いかわいい花までつけた無残に折れたトマトの枝を見ながら、しばし呆然とします。
もう少しで、この子も赤いかわいいトマトを鈴なりに実らす筈だったのに。
なんということか・・・。
しかし、ここで立ち止まる訳にはいきません。
助けを待っているトマトはまだまだいるのです。
そもそも誰が父さんや。
千切れたトマトの枝を泣きながらかなぐり捨て、ぶっ立てた支柱にトマトの茎達を括り付けていきます。
もちろん老眼真っ盛りのため、蜘蛛の巣に気づかず顔から突っ込んでいき、その度に悲鳴を上げ、失禁しそうになります。
それでも負けずに雄たけびを上げながら、わき芽を見つけてはぶっ千切り、放り捨てます。
あまりの残虐な行為にトマトが、「やめてよ!」「痛いよ父さん!」と泣き叫びます。
しかし、これらはすべて君たちの為なのです。
私も涙と汗を流しながらわき芽を千切り、時に枝ごと千切り、トマト達の阿鼻叫喚の中ようやく作戦完了。
そこら中に引きちぎられたわき芽の残骸を後にし、汗だくで帰りました。
■熱中症になりかけながらもトマトのわき芽かきを行い、その後無事にトマトは収穫できています。
その他の野菜達も元気に育っております。
ちなみに兄さん、真ん中のは人形焼きではなくてピーマンですよ。
貴兄らもトマトを栽培する際は、早めに支柱に括り付けて、わき芽は小まめに千切ってくださいね。
ではまた。
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