しまなみ海道 エメリヤーエンコ・ヒョードー ブログ

東京からしまなみ海道の大島に移住しました

はじめての家庭菜園 -カメムシとの最終決着と新種ナス-

気づいたらもう9月ですね。

日の暮れ方なんかは東京と比べて、2~3週間くらいの差があるような気がしますが、まだまだ暑いです。

 

前回、蜘蛛の巣に顔面から突っ込んでは悲鳴を上げながらも、地べたを這いずるように茎を伸ばしていたトマトちゃん達を何とか立ち直らせました。

 

shimanamihyodo.hatenablog.com

 

その後の畑の様子を書こうと思います。

生まれて初めて野菜を作っているのですが、まぁいろいろなことが起こります。

 

まず7月中頃くらいからナスが狂ったように実りだしました。

貴兄らは毎日2~3本のナスを3週間ほど連続で食したことがあるでしょうか。

私はあります。

もうね。
毎夜毎夜ナス祭りです。

確かに苗を買って、植えて、育てたのは私自身です。

が、どんなに好きでも私は3週間続けてナスを食べ続けるほどのナス大好き人間ではないのです。

というか、そもそもナスは格別好きという訳でもないのです。

普通です、普通。

 

しかし。

普通の好き加減であるというのにナスはノリノリで成長してきやがるのです。

心の中で
「もういいよ」
と小さな声で呟きつつも、畑に行くたびに成長しているナスにどうして嫌な顔ができるでしょうか。

■狂ったように実をつけるナス達。
まぁ、美味しいから良いのですが。

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そんな絶賛ナス祭り開催中に上長のTさんにナスを少しだけおすそ分けしたのですが、なんと後日そのナスを使って昼休みに麻婆ナスを作ってくれるというのです。

前日の夜にナス料理を食べ、その残りを翌朝に食べ、昼食にTさん作の麻婆ナス、そしてもちろんその日の夜もナス料理です。

とはいえ、毎晩自分味付けのナス料理ばかりだったので、作っていただいた麻婆ナスはとても新鮮で美味しくいただけました。

■自身で育てたナスが、なんとご飯・サラダ・スープ付きで麻婆ナスとして戻ってきました。
わらしべ長者という言葉が頭の中をリフレインします。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

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そして、トマト

■前回汗だくになりながらトマトを救助した甲斐もあり徐々に赤くなってきました。

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そして、ナスに続いてトマト祭りが始まりました。

■毎日大量に収穫。

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で、毎日大量に家にやってくるトマト達ですが、これがね、奥さん。
なんとですね。
絶妙に甘くないのです。

昨今はフルーツトマトとやらが流行り、甘いトマトが多いようですが、ウチのはね、奥さん。

もう一度言います、絶妙に甘くないのですよ。

不味くはない。

不味くはないのですが、普通なのです。

自分で育てたトマトは当然ながら
「甘くて甘くて超絶ウマイぜ!」
と言いたいところですが、こればっかりはどうしようもありません。

正直に言いますね、マジ普通です。

ということで、格別美味しくはない普通のトマトを食べ続ける日々が続きました。

来年はしっかり勉強して、甘くなるように育てたいと思います。

 

続いて、ピーマンオクラも超順調です。

ピーマンなんてぜんぜん虫も寄り付かない上にモリモリ実がなります

これだけは言わせてください。

■ピーマン最高!

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■オクラもほぼ毎日2~3本収穫できます。

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そして、枝豆です。

貴兄らはこの夏の私とカメムシ達の壮絶なデスマッチを覚えておいででしょうか。

カメムシ人間にまで堕ちた私は、その後ワークマンのゴム手袋でカメムシどもを潰し歩く鬼と化しリベンジに成功しました。

 

shimanamihyodo.hatenablog.com

 

このブログ記事の後もマシーンのようにチビカメムシどもを毎日潰していました。

ところが、せっかく害虫のカメ野郎を潰しているというのに、困ったことに肝心の枝豆がぜんぜん膨らんでこないのです。

 

何のために。

いったい私はこの大島に来て初めての夏に、いったい何のために私はカメムシと戦ってきたのか。

 

枝豆が膨らまない原因は、やはりカメムシ共のせいか。

それとも水やりの量が少なかったのか。

野菜初心者の私には皆目見当もつきません。

が。
ということは。

ワークマン手袋を武器にいい気になっていた私は裸の王様であったのです。

リベンジに成功し勝利したと思い、ノリノリでブログにまで書いたというのに、枝豆はペッタンコのまま膨らまず、結局食すことは出来ませんでした

なんということでしょう。

結局、勝者はカメムシであったのです。

私は、49年ものうのうと生きてきてカメムシにさえ勝てない男だったのです。

カメムシ様の恐怖よ。

私は傷心の旅に出るので、探さないでくださいね。

 

そして、ナスにも大事件が起きました。

ナスは長ナスと皮が薄いナスとやらを育てていたのですが、その長ナスとんでもないことが起きたのです。

長ナス
長いにも程があります。

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この長ナスにいったい何が起こったかと言うと・・・。

・・・いや。
私の拙い文章よりも写真を見てもらった方が早いでしょう。

まぁ、見てくださいよアニキ。

■長ナスの根本から気色の悪い緑の茎が伸びだし・・・。

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いいですか。
なんとですね・・・。

■なんと長ナスに丸ナスが実ったのです!

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恐い!
なにそれ!
 

だくだくと大量の汗を噴出させながらも、新種のナスを育ててしまった重大な責任を感じ、この長ナスwith丸ナスのネーミング”ヒョードー”としようと逆に冷静になりながら考えていました。

 

それにしても。
それにしてもいったい何なのでしょうか。
何故、長ナスから丸ナスが実るのでしょう。

私には、生まれながらにして長ナスから丸ナスを生み出すという特殊な力が備わっていたのでしょうか。

人間は脳のごく一部しか使っておらず、まだまだ未知の力があると言われています。

近い将来、人間は各々その未知の力を開花させ、様々な能力を獲得するかもしれません。

ある人は、空を飛んだり、透明になったりするでしょう。

更には、時空を超えて過去や未来を行き来し、災厄や疫病から人々を守るかもしれません。

 

そんな新能力全盛の最中に自己紹介で、
「私の能力は、長ナスから丸ナスを実らせることです」
などとどうして言えるでしょうか。

失笑で済むならまだ良い方でしょう。

きっとイジメられます。

長ナスwith丸ナス”ヒョードー”などと、いい気になって名付けたことが心底悔やまれます。

 

このままでは、私の残り30年ほどの人生はどうなってしまうのでしょうか。

絶望感に打ち震えながら、念のためネットで検索してみました。

 

・・・!

 

なんとこれは突然目覚めた私の特殊能力ではなく、接ぎ木というものであるというではありませんか。

知ってます?
接ぎ木。

これは、なんと別々の品種の苗同士をくっつけてしまうそうです。

なんだそれ!!

 

接ぎ木をすると、連作障害や病害虫に強い苗になるそうです。

ということは、これは私の特殊能力でもなく、新種”ヒョードー”でもなく、台木(丸ナス)の芽かきをしなかった、ただの私の怠慢の結果であったのです。

 

ふう・・・。
危ないところでした。

もう少しで新聞社に
「新種ナス”ヒョードー”を発見しました。
取材に来てください」
と電話するところでした。

 

それにしても世の中にはまだまだ知らないことや驚くことがたくさんありますね。

夏野菜もそろそろ終わりです。

 

ではまた。

 

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