しまなみ海道 エメリヤーエンコ・ヒョードー ブログ

東京からしまなみ海道の大島に移住しました

家庭菜園 -青梗菜とのあれこれー

■蝸牛の恐怖

前回、畑のことを書いてから気づいたら1ヵ月も経ってしまいました。

そもそもブログ自体、ロクに更新していませんが。
むぅ…。

で、1ヵ月経ったのですが、実は畑はあまり変わっていません

青梗菜があっという間に育ったので、他の野菜も早いのかなぁと思ったのですが、何だかイマイチなんですよね。

畑もセカンドシーズンとなって、ちょっと慣れてきて、あまり私の気合が入っていないってのもあるかもしれません。
っていうか、何ですか畑のセカンドシーズンって。
ダサい。

 

前回、青梗菜の中から悪魔のような不気味な触覚を持った蝸牛のヤロウが出てきて、確実に寿命が3日は縮んでしました。

 ■蝸牛との出会い

 

shimanamihyodo.hatenablog.com

 

が。

人生50年近くも生きてきて、たかだか腹足鋼の軟体動物門如きにビビッてなんかいられません。

実際、戦ったら蝸牛ヤロウが1,000匹向かってきたところで、体力的には勝つのはこっちなのです。

島に来てマルマルと肥え太った私が、何故でんでんむし如きに恐れ戦かなくてはならないのでしょうか。

 

えー、なぜ私がかように強気なのかと言いますとですね。

窮鼠猫を噛むと言いますか火事場のバカ力と言いますか、追いつめられると私はなりふり構わず突っ込んでいく癖があるのです。

夏は、ブチギレてヤケクソになりカメムシを指で潰しまくり、結果指先にカメムシの呪いをかけられるという地獄を味わったことも記憶に新しいところです。
■私のひと夏の思い出をぜひとも読み返してください。

 

shimanamihyodo.hatenablog.com

 

■蝸牛との対決

で、前回、台所に蝸牛が出現するという卒倒しそうな出来事があったのですがね。

これが外であれば、私も強気で攻めることができます。

そう。

その日私は、畑で呑気にウロついている蝸牛ヤロウを発見したのです。

このままだとまた青梗菜の中に入り込まれて、蝸牛IN台所のリプレイとなるだけです。

それだけは避けたい。

目を瞑り、ひとつ深く呼吸をします。

大丈夫。
落ち着け。
ヤロウは凄まじくノロい。

・・・そんなにノロくては、せっかくの殻も役立たずではないのか。
いったい、何のための殻か。
この子はいざとなったら俊敏に殻に閉じこもり、その身を守ることができるのか。
そんなことでこの弱肉強食の世界でサバイブできるのか。
何やってんのよ蝸牛!

・・・。
いかん、なんということか。
気づいたら蝸牛の心配をしているではないか。
私はいったい何をしているのか。

もう一度、蝸牛IN台所の恐怖を思い出します。

怒りは恐怖を上回ります

私はゆっくりと右足を上げ、鼻歌を歌いながら我が野菜ちゃん達を物色している蝸牛を踏みつけました。
それだけでは飽き足らず、踵を上げつま先でグリグリと捩じり潰してやったのです。

当然、土と混ざり蝸牛は跡形もなく消え去りました。

惨い。
分かっています。
ヒョードーはなんて酷い男だと思った方もいるでしょう。
どうか私を見かけた際は、蔑みながら唾を吐きかけてください。

でもね。
殆どの方が、部屋にGが出たら殺虫剤とかでやっつけるでしょう?

同じことなのですよ。

前回も書きましたが、これは戦いいや闘いなのです。
私の大事な野菜ちゃん達を守る闘いなのです。

ならば負ける訳にはいかないでしょう。

私は、蝸牛に負ける為に東京から大島に来た訳ではありませんからね。

 

■青梗菜を再収穫

とりあえず、ひとつの脅威をやっつけたことで、改めて青梗菜を収穫しました。

よもや二回続けて、青梗菜の中に蝸牛が居るなんてことはないでしょう。

とはいえ、二度あることは三度あるといいます。

前回は不意打ちで蝸牛が居たので卒倒してしまいましたが、今回はそういう事もあり得ると身構えている状態です。

備えあれば患いなしです。

収穫した青梗菜を家に持ち帰り、震える指先で青梗菜を千切っていきます。

一枚。

二枚。

三枚。

四枚・・・。

・・・。

・・・なんだ大丈夫じゃん。

そりゃそうですよ。

そんなバッド・サプライズがそうそう起こる筈がありません。

「やれやれ」
とひとりごちながら軽やかに青梗菜の葉っぱを千切っていきます。

その時。

青梗菜の硬い茎の感触とは明らかに違う何とも言えない柔らかな優しい感触が指先に伝わりました。

「ん?」

柔らかな平和な感触に7割の安心と3割の違和感を感じ、その感触の正体をのぞき込みます。

その瞬間、
「ギャアァァァーーーーーッ!!!」
と叫んで、前回に続いてまたもや2メートルほど飛びのきました。

あのね、奥さん。
聞いてくださいよ。

今度はね、青虫のヤロウが居やがったのですよ。

ア・オ・ム・シ!!

しかもガッツリ触っちゃったじゃない!
ヤダもう!

■こんな奴でした。
長さは3cm強といったところでしょうか。
数週間経った今でもその感触を思い出すことが出来ます。

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■敗北

それにしても私の引きの強さよ。

私は知らず知らずのうちに蟲どもを魅了するフェロモンを醸し出しているのでしょうか。

まぁ、私が蟲フェロモン人間かどうかは、さて置きですね。

この青虫ヤロウの出現にすっかり心が折れてしまいました。

1分前に格好つけて
「これは闘いなのです!」 
などと息巻いていたことが10年も前のことのようです。

もうムリ。

いや、それでもその青梗菜の青虫が居なかったところは、食べましたよ。

でもね、青虫や蝸牛のイメージがチラついて、なんだかもう美味しく感じなくなってしまったのです。

それ以降、残念ながら収穫していない残った青梗菜は畑で放置されています。

スマン、青梗菜。
君は悪くないのだよ。

悪いとすれば、蟲共弱い私の心なのです。

 

そんな、畑に放置されせっかく立派に育ったのに決して食されることのない青梗菜は、今は呑気に黄色い花を咲かせて、私の心を慰めてくれています。

■余生を楽しむ青梗菜。

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 ではまた。

 

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