ウォレットチェーンの金具を財布に簡単に付ける方法
前回、恐らく100人いれば100人が「イイネ!」と言うであろう素晴らしい商品を紹介しましたが、今回はごく一部の方にしか需要はないステキな物をご紹介します。
まぁ、聞いてください。
貴兄らも一度くらいはあると思いますが、私は過去に財布を失くしたことがあります。
20歳過ぎくらいの超かわいかった頃であったかと思いますが、酔っぱらって自宅のある駅に着いてから財布がないことに気づきました。
記憶は曖昧なのですが、恐らくバッグなどを持たずにいたため、あろうことか財布の小銭入れの中に部屋の鍵も入れていたのです。
当然、家にも入れないし(ひとり暮らし)、誰かに電話をしようにも電話番号なんて覚えていません。
そもそも小銭もテレホンカード(!)すらないので公衆電話も使えません。
当たり前ですが、当時はようやくポケットベルが流行りだしたくらいなので、携帯電話なんて未来の道具なのです。
ちょっと整理してみましょう。
当時の私の状況を、ぜひ貴兄らも目を閉じて想像して欲しい。
①免許その他大事なカード類と現金が入った財布を失くした
②ひとり暮らしだというのに、家の鍵も一緒に失くした
(当時は近所に友人はいなかった)
③小銭もなく、連絡先も分からず、誰にも一切連絡はとれない
④8月の猛暑日の深夜
どうでしょうか。
喉が渇こうにも自動販売機で水さえ買えないのです。
これ程までに絶望的な状況があるでしょうか。
20歳そこそこの若者が、汗だくで泣きながら真夏の夜を外で過ごし、運良く自動販売機のつり銭窓で見つけた10円玉で、翌朝マンションの管理会社に電話をして(電話番号はマンションの入り口に貼り出してあった)、何とか死なずに済んだのです。
今思い出しても吐き気がするほどの恐ろしい体験でした。
私はもう少しで駅前で見知らぬ人に
「ねぇねぇ、お金を貸してくださいよぉ~」
と懇願する人になるところでした。
で、ここからが本筋のお話です。
私はこの経験から財布と鍵だけは今後絶対に失くすまいと心に誓いました。
それ以降は、財布にチェーンや紐を付けて、更に鍵もくっつけています。
■こういうやつ。
いかがでしょうか。
ダサい。
あまりにもダサい。
ですが、30年近く前の悪夢がトラウマとなり未だに引きずっている私としては、これを止められないのです。
うっかり財布がポケットから落ちても、紐で繋がっているので失くすことはありません。
併せて鍵もくっつけているので、もしも道路などに落ちたとしても音がします。
何なら鈴でも付けておきたいくらいですが、さすがに49歳の初老男性が歩くたびにチリンチリンと鈴の音が朗らかに鳴るのは具合が悪すぎるのでグッと我慢です。
なので、財布にはチェーンや紐を付ける金具が付いていることが絶対条件となります。
物持ちの良い私は恐らく15年ほど同じ財布を愛用してきたのですが、先般ついに財布のチャックの持ち手が取れてしまいました。
ということで、さっそくネットで金具付きの財布を探したのですが、イマイチ良さそうなのが見つかりません。
金具が付いているは、大体がバイカーとかが好みそうな何だかごっつい財布ばかりなのです。
さすがに最近はウォレットチェーンなんて付けている人は少なくなってきたのでしょうね。
残念。
しかし、売ってないのであれば自分で付けてやればいいのです。
手元には10年程前にビンゴで貰ってから使っていなかった銀ピカの財布(金具なし)があります。
■これ。
さぁ、この銀財布に金具を取り付けてやろうじゃありませんか。
ヒアウィーゴー!
■Amazonで購入したのはコレ。
なんと6セットも付いています。
■そして、ダイソーで穴あけポンチってのとハンマーを購入。
完璧です。
穴あけポンチの先っちょを財布の穴を開けたい箇所に当てて、ハンマーで叩きつけるだけです。
超簡単。
で、さっそく部屋の中でやってみたのですが、なんと全然穴が開かないではありませんか。
ここまで金具や道具を揃えて、穴が開かないとは・・・。
絶望と焦りで、汗がボタボタと滴り落ちていきます。
いや。
諦めてはいけない。
私の双肩には、全国のウォレットチェーン愛好家の期待が圧しかかっているのです。
パニクりながらも原因を考えたところ、きっと穴あけポンチを打ちつける床が絨毯だったため、柔らかすぎて力が伝わらなかったのではないかと思い至りました。
ということで、外に出てコンクリートの上に段ボールの切れ端を置いて、その上で穴あけポンチを財布に再度叩きつけてやりました。
どうでしょうか?
・・・。
・・・開いてる!
穴、開きまくっているじゃねぇかコノヤロー!!
■失礼しました。
無事に穴が開きました。
後はこの穴にAmazonで購入した金具がちゃんと付くのかどうか・・・。
ドキドキ・・・。
■付きました!!
エクセレント!
完璧な出来栄えです。
新しい財布を買うことなく、金具付きの財布を手に入れることが出来ました。
と、ここでこの記事は終わりの予定だったのですが、思いもかけない事態となったのです。
なんと10年以上放置していたためか、元々安物なのか、銀色の財布のアイデンティティである筈の銀色が剥がれてきたのです。
■分かりますでしょうか。
底の部分がひび割れて黒くなっているのが。
使い始めて二週間でこの有様です。
せっかく二軍から一軍に上がったというのに何たる体たらくでしょうか。
そうでなくても49歳の小太りの中年が持つにはあまりに派手な財布だというのに、それがボロボロというのは、いくらなんでもよろしくありません。
超派手な財布、且つボロボロ。
どちらかひとつのマイナスポイントであれば、我慢できますが、”且つ”というのはいただけません。
といういことで、致し方なく新しい財布を購入することに。
金具を自分自身で付けられるスキルを身につけたので、どんなタイプの財布でも良いのですが、今回は使い慣れた長財布をネットで探します。
ところで、最近は小さめの財布が流行っているそうですね。
小さいと使いづらいと思うのですが、どうなのでしょう。
更には、財布すら持たない人も増えているのだとか。
変なの。
今回の予算は20,000円くらいです。
「高級品はあまり興味がないのです」
というのはもちろん負け惜しみで、安すぎず高すぎずといった財布を探します。
いろいろ良さそうなのがあったのですが、なんと50%オフの財布と出会ってしまいました。
20,000円が10,000円。
何と予算の半分。
あぁ、トキメキが止まりません。
ケチを身上としてきた私としては、半額はあまりに魅力的です。
が、残念ながら好みの色は売り切れで、残っているのはダークブラウンのとネイビーしかありません。
むぅ。
これは悩みます。
気になる子が、趣味じゃないファッションセンスだったといった感じでしょうか。
・・・うーん。
違いますね。
で、当然ながら選択肢は2つ。
①他の財布を探す
②好みの色ではないが、半額財布を購入
貴兄らは私がどちらを選択したかお分かりでしょうか。
え?
どうでもいい?
でしょうね。
とういことで、答えは②の半額財布(ダークブラウン)です。
いくら考えても半額の魅力に勝てる筈がありません。
が、実際に財布が到着して、実物を見てみると何だか安っぽくイマイチ。
■コレ。
ね、何だかイマイチでしょう。
ですが、イマイチとはいえ返品するのも何なので、諦めてこの財布を使うことにしました。
当然、この財布にも穴を開けなくてはならないのですが、如何に半額とはいえ、買ったばかりの財布に穴を開けるのはなかなか勇気が要ります。
失敗したら10,000円の大損なのです。
しかも本来は20,000円なので、価値としては20,000円の大損害なのです。
しかし、私も小太りとはいえ男です。
買ってから2週間ほど懊悩し憔悴しまくりましたが、本日遂にニュー財布に穴を開けてやったのです。
■緊張感で吐きそうになりながらも買ったばかりの新品財布に穴あけポンチをぶっ刺してやりました。
財布のヤロウ、相当ビビッてましたぜ、アニキ。
まさか一回も使われる前に穴を開けられるとは思わなかったのでしょう。
■やったよ、父さん。
無事に穴が開いたよ。
■金具を装着して、完成。
ちなみにウォレットチェーンと言っていますが、さすがにチェーンではなく革紐タイプを使っています。
全国のごく少数派のウォレットチェーン(紐)愛好家の皆さん。
我々はダサさと引き換えに財布を失くすリスクから解放されているのです。
世間には金具付きの財布は激減しておりますが、このように少しの勇気があれば、財布に金具をつけることが出来るのです。
ビバ・ウォレットチェーン。
■今回、購入した金具はコレ。
金具の輪っかのところはクルクルと回り、非常に便利。
なんと6個も入っているので、数年後にまた使えます。
長々と失礼しました。
ではまた。
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