しまなみ海道 エメリヤーエンコ・ヒョードー ブログ

東京からしまなみ海道の大島に移住しました

格闘技のススメ

■きっかけ

コロナ騒動のおかげで恐ろしいほどの運動不足です。

私はたまーにサイクリングをするぐらいなのですが、FacebookとかのSNSを見ていると皆さんランニングや縄跳びをしたり色々と工夫をしているようです。

本当に素晴らしい。

 

道を歩いているとよく子供たち
「この小太りが!」
と唾を吐かれたり、石を投げられたりするのですが、このままだと極端なデブになり、子供たちは石も投げてくれずに泣きながら逃げていくかもしれません。

何事も周りからイジってもらえるのは、ほどほどな場合だけですからね。

 

 そういえば、もともとグラバカジムに入会したのもダイエットが目的でした。

普通のスポーツジムだと一人で孤独に走ったり、マシン相手に筋トレしたりするのに飽きてしまうのですよ。

なので、なかなか続かないのですよね。

 

しかしですね、先輩!

その点格闘技は最高っす!

人と一緒に練習をするのでですね、飽きづらいというか楽しいのです。

友達が少ない私にピッタリ♡

 

グラバカジムへ入会とSくん

せっかくなので16年前グラバカジムに入った頃を振り返ってみましょう。

私がグラバカジムに入った頃は<PRIDE>が全盛期で、パンクラスではism対GRABAKAが盛りあがっていて、世の中にとにかく格闘技ファンが多かったのです(よく分からない方はスルーしてくださいね)。

グラバカジムもジム生うじゃうじゃ居て、あまりに人が多いのでキックの練習も周りに気を使いながらしていたと思います。

もちろんただのプロレスファンド素人の私は打撃も寝技もいつもボコボコにやられていましたが、それもまた楽しかったのです。


そういえば、ほぼ同期にS君という、何となく冴えない感じの(失礼!)20代の男の子がいて、ちょくちょく一緒に練習をしていました。

S君は恐らくこれまで運動をあまりしたことがなさそうだし、少し挙動不審な感じもする男の子だったので、心の中で
「まぁ、コイツには負けることはないだろう」
と何となく思っていました(失礼!)。


ところがですね、先輩。

このS君と寝技スパーリングをしていたらですね。

S君が突然凄まじいキレ下からの腕十字なんて仕掛けてきやがったのです!

「はぁ? S君のクセに何で上級者がやる格好いい技なんてやろうとしてるんだよ!」

とあまりのことに心の中でとんでもない文句を叫びました。

私が出来ない技をあのS君が出来るようになっていたのですよ。

 

当然ながらマジメコツコツと練習をしていたS君と
「いやー寝技って訳分かんないですねー」
ヘラヘラしながら練習をしていた私とでは、使える技が違ってくるのは当然の結果だったのです。

まさにウサギとカメのような話ですね。

 

それにしても坊主頭の朴訥とした田舎青年が私の腕を極めようと襲い掛かってきたことは驚愕の出来事だったので、それ以降、このままではS君にさえ負けてしまうという恐怖で、マジメに練習をするようになりました。

ということは、私が16年も格闘技を続けてこれたのはS君のおかげなのでしょうか。


ありがとうS君。
そして冴えないとか言ってごめんなさいS君。


■確かS君はこんな感じでした(15年くらい前)。
いつの頃からか彼はいつも練習着が全身赤色でしたね。
そしてジムは、昔はマットがブルーで壁にはGRABAKAのロゴシールが貼っていてなかなか格好良かったのです。

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その後もS君は変わらずマジメにコツコツ練習を続け、耳も餃子みたいにわいて、体も締まりどんどん強くなっていました。

私もそれなりに頑張っていたのですが、何故か相変わらずお腹はブヨブヨで一向に痩せませんでした。

不思議ですね。

 

そう思うと私がグラバカジムに入った理由であるダイエットは、まったく達成できておらず、やっぱり結果的にはS君には負けていたようです。

 

あれ。

別にS君のことなんて書くつもりじゃなかったのに気づいたら絵まで描いてました。

うーん。


■初試合

そしてグラバカジムに入って2年ほど経って、仲良くして貰っていたKEI山宮さんに誘われて組技(寝技)の大会の<湘南魂>に参戦することとなったのです。

 

KEI山宮さんは、グラバカ所属の選手で
パンクラス>の元ライトベビー級のチャンピオンです。f:id:enko_hyodo:20200514223247j:plain

■哀愁ただよう恐ろしい人です。f:id:enko_hyodo:20200514223239j:plain

 
■ナイスファイト。
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それにしても最初の試合は本当に緊張しました。
まぁ試合はいつも緊張するのですけどね。

結局。

 

兄さんもちょっと想像してみてくださいよ。

いくら組技の大会打撃はないとはいえ、相手をやっつける為に日々鍛えている男が私に襲い掛かってくるのですよ。

こんな恐ろしいことがありますか。

いや、ないです


しかも格闘技の試合に出たことがある人は良く分かるかと思いますが、会場に行くとですね、もうね、みんな強そうに見えるのです。

あぁ恐ろしい

 

■17歳 と34歳

しかも私の初めての試合の対戦相手は、こともあろうにですね、なんと17歳だというではありませんか。

 

17歳ですって、17歳

セブンティーンズマップですよ。


こんなの勝っても負けても微妙じゃないですか。

勝ったとしても、
「17歳の子供に勝ってもなぁ」
と言われるし、負けたら
「あのデブ、17歳に負けてるわよ! 超ダサーい!」
と嗤われるのです。

なんと恐ろしいのでしょう。

まぁ何にしても負けるのは嫌なので、当時の私の人生の半分しか生きていないいたいけな17歳の男の子を容赦なくやっつけました。


■私の初試合の写真。
これは三角締めというです。
念のため。
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■勝ちました。
<湘南魂4>は2006年開催なので、私は34歳ですね。
まぁかわいい。
ちなみにレフェリーはKEI山宮氏。f:id:enko_hyodo:20200514224131j:plain

 

その後も<湘南魂>へレギュラー参戦をし、選手だけでなく他選手のマネージメントからヤジで大会を盛り上げる役という謎の役職に上りつめることになるのです。

 

たぶん続きます。

では。