しまなみ海道 エメリヤーエンコ・ヒョードー ブログ

東京からしまなみ海道の大島に移住しました

真鯛を捌いてみよう!

 

コウイカとの壮絶な格闘も記憶に新しいところですが、先日をいただきました。 

 

shimanamihyodo.hatenablog.com

■こちらも先日のコウイカと同じく獲れたてイカした鯛です。
真鯛は英語でsea breamっていうそうですよ。

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 前回、鯛の煮つけをした際はビビッて取り合えず煮てしまえと思って適当に煮たのが実情です。

はい。
デカすぎるとか4割引きシールが貼ってあり新鮮ではないとかは言い訳で、刺身にすることから前回は逃げたのです。

 

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しかし、今回はそうはいきません。

大きさも丁度いいし、何より新鮮です。

 

奥様方は、魚を捌ける男魚を捌けない男ならどちらが好きですか?

YES!

そうですよね。

ということで、憧れの魚が捌けるイケメンとなるチャンスがやってきました。

ヒアウィーゴー!

 

■ウロコの恐怖

さて。

まずは薄気味悪いウロコを取らないといけません。

気持ち悪いですよね、ウロコ。

よく高級料理でウロコをつけたまま揚げている料理がありますが、あれですら気持ち悪いです。

そもそもウロコなんて食べたくないですよね。

 

そんなキモいウロコですが、実は私には強い味方がいるのです。

なんとこういう日が来ることを予想して、オービス・スズキ率いるグラバカ若手軍団からの餞別で包丁だけでなく、ウロコ取りも一緒にいただいていたのです。

グラッチェ!

 

ということで、水道の水を流しながらウロコ取りでガシガシと鯛を削っていきます。

なんと面白いようにウロコが取れていきます。

気持ちの悪いウロコが剥がれていって、鯛様が艶々と美しくなっていくのがたまりません。

今度から趣味とかマイブームは何かと訊かれたら
「ウロコ取り!」
と元気よく答えることにしましょう。

 

■内臓の恐怖

ウロコの恐怖を見事克服した私に更なる試練が待っています。

内臓です、内臓。

知ってます? 内臓。

体腔内にある器官の総称ですよ。

あぁ恐い。

 

まず首の下あたりに包丁をグサッと刺し入れ、尻ビレに向かって切っていきます。

その間にも茶色っぽい名称も分からない内臓がニョロッと顔を出します。

しかし私はイカの目玉をもブチブチと千切った男の中の男です。

鯛の内臓に恐れ戦いていたら、イカの目玉に申し訳が立ちません。

あの時のイカの眼差しに軽く頷き返し、思い切ってお腹の中に指を突っ込み狂ったように内臓を引きちぎってやりました。

先ほどの茶色っぽいのや緑色っぽい不気味なのがブチュブチュと音を立てて出てきますが、目を合わさないようにしながらとにかく掻き出してやりました。


やったよ母さん。

鯛の内臓に勝ったよ、ボク。

あぁ気持ち悪かった。

 

■切断とK先生の恐怖

次は、頭と胴体とを切断しなければなりません。

YouTubeを何度も見ながら鯛様の首を切り落とします。

これがですね、奥さん。

思ったよりも硬いのですよ、骨が。

鯛の骨が硬いことは知ってはいたのですが、実際に骨を切ると鯛の骨は本当に硬いのですね。

まぁ他の魚は知りませんが。

■切断成功。

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そして、頭はあら煮の味噌汁にするので、さらに縦に真っ二つにぶった切らなければいけません。

写真のように鯛の頭を口が上向くように俎板に立てて、口先の真ん中辺りから包丁を入れていきます。

 

これがですね。

額の辺りがめっちゃくちゃ硬いのですよ。

さっきの首をちょん切った時の骨なんて比じゃありません

これは決して大袈裟に言っているのではなくて、本当に硬いのです。

ガチですよ、ガチ硬い。

ぜんっぜん、切れない。

って魚も硬かったのですね。

 

そう言えば、小学生3年と4年の時の担任だったK先生(女性)は、体罰上等の死ぬほど恐い先生だったのですが、何故か私は目の敵にされていてよくシバかれていました。

そのシバキメニューの中で、首根っこを掴んで黒板に額をゴンと勢いをつけて打ちつけるという恐ろしい体罰があったのですが、実は大きな音がする割にこっちのダメージは大したことはなかったことを思い出しました。

幼心にも見た目の派手さとバーンという大きな音に他のクラスメイトがどよめく様を見て、
「オイシイ」
と思い、必要以上にリアクションをとっていました。

 

キツかったのは、私ともう一人の怒られ生徒の首根っこをK先生が片手でそれぞれ掴み、額と額を勢いよくぶつける頭突き合戦はガチ痛かったです。

これは地味な上、相手の額も硬いので超痛いです。

興味のある方はぜひ恋人や家族でやってみて、感想をコメントに書いてくださいね。

 

えと…。

なんの話でしたっけ。

筍?
ダンゴムシ

あぁ、鯛の額ね。

 

あ、そうそう。

ダンゴムシといえば、今も毎日狂ったように押し寄せてくるのですが、昨日はなぜかカニも一緒にやってきましたよ。

■一匹ならカワイイのですが、これがダンゴムシのように大群で押し寄せてきたら相当キモいでしょうね。

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えっと…。

あ、でした。
はいはい。

■ちょっとずれたけど、なんとか真っ二つにしてやりましたぜ、兄貴。

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■ラストラウンド

次の工程は、いよいよ三枚おろしです。

YouTube先生は、いとも簡単にサクサク切っていきますが、やってみると結構な量の身が骨に残ってしまいました。

むぅ。

■難しいにも程がありますね。

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とはいえ、ここまでは比較的順調なのではないでしょうか。

成功ではないですが、失敗ではありません。

実は才能があるのではないかとニヤニヤが止まりません。

 

そしていよいよ一番難度が高いと思われる皮引きです。

これがですね、まったく上手くいきません

先ほど浅はかにも自分のことを才能の塊かとほくそ笑んだことがウソのように大失敗でした。

あぁ、5分前の自分に言ってやりたい。
「アンタ、まったく才能ないよ」
と。

 

それでも一枚目は大失敗でしたが、二枚目はちょっとだけマシにできました。

■こんな感じ。
右側が一枚目です(手前のは皮)。
ね? 酷いでしょ?
何故、こんなことになったのか。

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■最終的な結果はこんな感じ。

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だが、しかし!

よく見てください!

一番下のだけはすんごいキレイに出来ているではありませんか!

 

■完璧。
神々しくもありますね。

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■これらを出刃包丁で適当に切ります。
イマイチですね。
刺身包丁欲しいなぁ(すぐ道具に頼る)。

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■あら煮。
あらあら、目が超恐い。

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■ということで、何とか完成。

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いろいろ上手くいきませんでしたが、すべて美味しくいただきました。

感謝。

 

次はもっと上手くできたらいいなぁ。

 

ではまた。